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父、帰る

2005/10/28  CATEGORY/映画
どーもです。最近寒いですね…。

ついに今週から、トレンチコートを着始めました。そして、さっきストックホルム大学のコーディネーターさんからメールが届き、授業ランクが知らされました。まずは、basic level(学部レベル)かintermediate level(学部と大学院の中間くらい)での授業を薦められました。そして、前期の結果がよければ、大学院までいけてしまうような内容でした♪ストックホルム大学の大学院は、授業料は国立なんでもちろんなんですが、寮費も全額タダでしかも生活費まで支給してくれるみたいなんで、是非2年後はそこの院生でありたいです!そうなれるように頑張ります。

んで、今日の夕方に後輩が「父、帰る」という映画を貸してくれたので、その感想でも書こうと思います。

「父、帰る」という映画は、2003年のベネチア映画祭の金獅子賞(この映画祭で一番すごい賞)を受賞した映画であります。またこの年の映画祭で、皆さんご存知だと思いますが「座頭市」で北野武氏が監督賞を受賞しました。そんな、すごい映画祭で金獅子賞を取ったくらいの作品ですから、さすがに素晴らしい映画でした。

では、内容を簡単に…。

主人公は、イワンとアンドレイという2人の兄弟で、イワンが弟で、アンドレイが兄であります。そんな兄弟の前に、12年ぶりに父が家に帰ってきて、そこから話は展開されていく。2人は父を写真でしか知らない…。しかも、どこから帰ってきたのかもわからない。そんな父は2人に旅行行こうと提案する…。2人は気持ちをどう表現したらいいのかわからず困惑していたが、はいと返事をする。

旅行の日がやってきて、3人はつりをするために、車で滝に向かう。その車の中で親子のやり取りが始まるのだが、イワンは父のことを疑う…この人は本当に自分の父だろうかと…。そうして父に冷たい態度を取り始める。しかし、それに感づいたのか、父はその態度が気に入らなかったのか、「パパと呼べ」とかと強要してくる…。

町に着くと、レストランでご飯を食べることに…。しかし、イワンはご飯を食べたくないと言う。一番お腹が空いていたのは、イワンなのに…。その態度にまた頭にきたのか、無理やりレストランに連れて行って、ご飯を食べさせる…。しかし、イワンは何も口にしなかった。一方兄のアンドレイはというと、父に服従…不安を抱いているように見えるのだが、仕打ちを恐れたために父に従う…。そのあと、用事ができたといいその場から去ってしまう…しかし、その用事は3日かかるといい、2人のもとに再び戻ってくる。この時点で完全に父の行動がおかしいと2人は感じる。

そして、彼らはつりをしたり、ボートに乗ったりして余暇を過ごす。しかし、父と子供たちの間の大きな隔たりは…特にイワンと父との溝は深まる一方…。

そんな感じで進んでいき、最後のほうでは父と兄弟の衝突が始まる。兄弟はつりにいくと言ってボートを出そうとしたら、父はそれを止める。しかし、イワンはすぐ帰ってくると言ってつりがしたいという願望を父に訴える。そこで父は、兄に時計を渡し、「1時間以内に帰って来い」という。そして、彼らは釣りにいく…。しかし、時間より4時間遅れてくる。父は激怒し、言い訳をするアンドレイを殴る…それを見かねたイワンは父を殺そうと決意しナイフをもつ…しかし、彼はどうすればいいかわからず、森に向かって走り出す…そして、父はイワンを追う…イワンは、展望台みたいなところにいき、自殺を図る…父もその展望台のところまでいったのだが、イワンは鍵を閉めてしまい頂上までたどり着けない…父はなんとかして頂上まで登っていこうとした…しかし、その瞬間、転落してしまい死んでしまう…アンドレイもあとを追ってきて落ちた瞬間をみる…イワンは展望台を降りて父を見る…二人は父の死体をボートまで運ぶ。そして、ボートで今まで行った道を辿り、車があったところまで戻るのだが、二人がボートから荷物を車に運んでいる間に、死体はボートとともに水の中に沈んでいってしまう…。そこで話は終わる。

間をすごくはしょってしまいましたが、こんな感じです。とにかく、兄弟にとって父が他人に見えて、その父と兄弟の間に大きな隔たりが衝突を生んだってことがわかればいいです。

この映画はとにかくセリフが少ないです。そして登場人物も少ないです。この映画はロシア映画なんですが、ロシア人が作った内容の割にはわかりやすかったです。ロシア文学と聞くと、ドフトエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」やトルストイの「戦争と平和」のように人物がたくさん出てきて混乱してしまいがち…しかも内容が暗すぎるというイメージがありますが、この映画の物語はいたってシンプルでした。あと、とにかく自然の映像がたくさん出ていて、素敵でした。葉に滴る雫なんてすんごく綺麗に見えました。

さて、今回は父と子がテーマだったわけですが、この映画は、そうなってはいけないという警句的な意味合いを持った映画なのかもしれません。

最近、ちょっとしたことで家族の誰かを殺してしまう事件をよく耳にします。

これは、何が引き起こしているのでしょうか??

自分の見解は、家族とのコミュニケーションが取れていないこと…いや人間本来の、一番原始的なコミュニケーションが大い欠けている…つまり個人化が進行していることに原因があると思います。

家族の人々がが他人化しているとも言えると思います。

非行に走る社会的要因は、家族にあります。核家族が伝統的な慣習や規範をより緩やかにして、集団としての力が弱体化しているなかで、子供に対する養育方法や人間関係のあり方などが子供の性格や行動に影響を与えてくるのです。

今回の映画の内容の場合、父がすでに家出をしているために家族の要員としての役割を果たしておらず、自然と子供が親からの愛情を受け取れず、性格や人格が歪んでいってしまった…。それに耐えられずに自殺まで図ってしまったわけであります。

自殺も、この家族問題が原因になっているcaseがあります。

この映画を通して家族の大切さがわかりました。一人欠けても家族というのは、体裁を崩してしまう。例えば、食事を作る人が風邪を引いてしまった瞬間に、生活リズムは崩れてしまう…。お金を稼いでくる父親が倒れて死んでしまったら、生活水準は一気に低下してしまうのではないでしょうか。家族にはそれぞれ役割があるわけで、繰り返しになりますがそれが1人でも欠けてしまったら、すべての家族要員を混乱させてしまうのです…。

この映画は暗いですが、いい映画ですので見てみてください。
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